親方
内装職人が仕事を覚えて独り立ちするのは大変です
内装職人修業中の皆さん日々のお仕事ご苦労様です。
この記事では、内装職人が一人前になるまでの試練や期間を紹介したいと思います。
ただ、内装の業界も若い人が段々と少なくなっていますので、厳しい試練を乗り越えた先には明るい未来が確定してるのではないでしょうか。
少し無責任な発言ですが、どんな世界でも「続けたもん勝ち」というのはよくある話ですので、どうぞ頑張ってください。
ということで本題に入ります。
内装の仕事は難しい
内装と言っても、ここでは「クロス」「床」「ダイノック」などを施工する職人さんに向けて発信します。
突然ですが・・はっきり言って内装の仕事は難しいです。
私もかれこれ30年以上この業界で奮闘していますが、いまだに内装仕上げの難しさに困惑している次第です。
難しさの理由は多々あります。
- お客様に満足していただきたい
- 予算に上限がある
- 下地の良し悪しが大きく影響する
- 材料自体の不具合
- 経験と深い専門知識が必要
- 色んな材料があり覚えるまで時間がかかる
さらに、まったく同じ内容の案件は存在しませんので、いつも最初で最後の建築現場だと言う難しさもあります。
要するに、内装職人として自立するからにはこんな難しい世界で生きていく覚悟が必要になります。
そんな難しさがある一方で、「貼らないと覚えない」という問題もあります。
つまり、「弟子が上達するための練習台として現場で施工してもいいのか?」という事です。
弟子が貼ってもいいのか?
クロスにしろ床にしろ、一人前になるには練習と経験が必要ですが・・・
失敗する危険があるのに練習台として建築現場を使っていいのでしょうか?…。
答えは簡単です。
「失敗したらやり直せばOK」
結局、一切失敗せずに一人前になることはできませんので、初心者の間は失敗することが前提になります。
ですので、失敗しても修復できる箇所からレベルを少しずつ上げて経験していくしかありません。
つまり、「貼ってもいい」と言われた箇所は大いに失敗しても良いのです。
やらかしたら、親方が直してくれますので。
建築は協力プレー
弟子の期間は親方から様々なことを教わりますが、特に大きな教えは「協力し合う」という事ではないでしょうか。
建築は1人でできる物ではなく大工さんをはじめ多くの業種が1つの仕事を手掛けます。
しかし、丁寧な仕事にプライドを持つ職人さんも居れば、仕上がりはそこそこにお金を稼ぐことばかりに走る職人さんもいます。
どちらが正しいという訳ではありませんが、お金を払う側から見ると「丁寧な仕事」は必須かと思います。
話が逸れましたが、内装仕上げの仕事をしてて感じるのは「お粗末な大工さんの後始末をする職業」だという事です。
この感情はクロス屋さんを含めた内装仕上げ職人には分かる感情だと思います。
とはいえ、「大工さん次第」で変わる下地を最高レベルの仕上りに持っていく度量と技量が必要です。
要するに、「協力して仕事をする」という心構えが必要だと思います。
クロス屋・床屋が乗り越える試練
ここからは、私が弟子として修業していた期間から現在に至るまで感じた試練を紹介します。
- 作業がきつい
- 工事現場が汚い
- 帰宅時間が遅い時もある
- 休みが取れない時もある
- 高いところの作業が怖い
- カッターで指を切る事もある
- 作業着が汚れる
- 夏は暑く冬は寒い
- 納期に余裕がない事もある
- 仕事が無い事もある
ざっと考えただけでもたくさんの試練がありますが、逆に、良いこともありますので挙げてみます。
クロス屋・床屋になって良かったこと
- 技能が身に付く(手に職がつく)
- 綺麗に貼れた時の達成感
- 仕事中に感じる充実感
- お客さんに喜んでもらえた時の満足感
- 自分の力で稼ぐ事ができるという満足感
このようなところでしょうか。
ただ、様々な試練があるからこそ感じる事ができる訳なので試練も大事だという事かもしれません。
まとめ
最後までご覧いただきありがとうございました。
なんだかフワッとした内容になりましたが、私が言いたかった事をまとめてみたいと思います。
- クロス屋・床屋などの内装職人は厳しい世界ですが最高です
という事でこの記事は以上です。