親方
私の周りには「年寄りの建築職人」が増えてきました
先日に以下のツイートをしました
今週還暦祝いのゴルフコンペが2回。私の周りでは若者が減り老人が増える現象が止まりません。とはいえ、老人が若者並みに元気すぎて危機感が薄いです。職人の未来は不透明
— 親方@ベテランのクロス職人💓この道一筋30年💓同業者歓迎 (@oyakata_kazari) November 19, 2020
今週還暦祝いのゴルフコンペが2回。
私の周りでは若者が減り老人が増える現象が止まりません。
とはいえ、老人が若者並みに元気すぎて危機感が薄いです。
職人の未来は不透明・・・
ご覧の通りですが、私の周りだけでも還暦を迎える建築職人さんが大勢います。
逆に、20代、30代の若い職人さんがポツポツしか見当たりません。
という事は、建築の世界では今後ますます高齢化が進むのではないかと予想できます。
そんな建築職人の世界ですが、個人事業主の一人親方が多いため「定年」という概念がありません。
それでは、職人の辞め時とはいったい何歳くらいになるのでしょうか・・・。
という事でこの記事では、「職人の引退」を考察してみたいと思います。
建築職人は60過ぎても元気がすごい
はっきり言ってしまいますが、私の周りのジジイは元気すぎて困ってしまいます。
いまや人生100年時代と言いますが、周りの諸先輩(ジジイ)を見渡すと、まさにそんな雰囲気が漂いすぎています。
中には冗談抜きで「本当に死ぬんだろうか?」という方も沢山見かけます。
しかも、大いに笑い、少年の心を持ってる方が多いので実年齢より遥かに若さを感じます。
このままでは、私が60歳(還暦)を迎えても下っ端の身分から脱することが不可能なんではないでしょうか・・・?
ただ、個人事業主(一人親方)の建築職人の場合は、サラリーマンと違い定年が無いので「辞め時」を見失っている方も多いのではないでしょうか。
個人事業主に定年は無い
どんな事業でも「個人事業主」という肩書を持てば決まった定年はありません。
言い方を変えれば「自分で辞め時を見つける以外に引退の道は無い」という事になります。
要するに、個人事業主になったら「引退」を口にしない限り現役という事になります。
それでは、実際にどれくらいの年寄りが現役で頑張っているのか紹介したいと思います。
ちなみに、私はクロスを中心に営業している内装屋ですので同業者から紹介します。
- Oさん→82歳
- Yさん→76歳
- Nさん→74歳
いかがでしょうか?
結構高齢者ですよね?
ただ、Oさんの場合は70代のころからクロスではなく「床」を専門にしています。
理由は「脚立に乗るのが怖いから」だそうです。
ところが、Yさん、Nさんは今でも脚立に乗って天井のクロスも貼っていますし、「階段周り」や「吹き抜け」といった高所作業もバリバリに現役プレイヤーとして貼っています(笑)。
また、内装職人以外の身近な知り合いでは「70代の大工さん」や「70代の防水屋さん」、「70代の左官屋さん」などなどと数えたらキリがないほど沢山の高齢者が現役の職人として活動しています。
建築職人の現役引退は何歳なのか?
ここまで元気な建築職人を紹介しましたが、一方で「65歳で引退する」と決めて本当に引退してしまった職人さんも3人ほど知っています。
当時、引退の理由を聞いたのですが、「自分で決めないと辞められない」という事でした。
実際のところ、仕事の依頼がある限り「受注」すれば仕事は成り立ちますし、「熟年の技」もあってスピードが必要ない仕事では引っ張りだこという事も多いのです。
結論ですが、「ずっと現役で頑張りたい」という職人さんは辞める必要はありませんし、「〇〇歳で引退する」と決めれば、自分で決めた年齢が定年だということになります。
また、これには「職人さんの性格」も大きく影響してくるのではないでしょうか?…。
というのも、職人気質が強すぎて「我がまま」、「強引」と言った方には自ずと仕事が切れてしまう方向になりますし、逆に、いつもニコニコして人当たりの良い「おじいちゃん職人」の方はみんなに愛され、尊敬されているように見えます。
つまり、こういう事が言えるのかも知れません。
- 生涯現役を目指すなら「みんなに愛される努力が必要だ」
これは、高齢職人だけの話ではなく、若い一人親方も「みんなに愛される性格」を目指せば自然に仕事も人材も集まってくるのではないでしょうか。
「仕事を辞めてもやる事がない」という方は、生涯現役の建築職人を目指して、「仕事が趣味」だという領域に到達するのも良いのではないでしょうか。
ちなみに、私の場合ですが・・・
毎日じゃなくていいので、「週に少しだけでも現場に触れていられたら最高」かなと思っています。
という事で、この記事では「建築職人の定年」について考えてみました。
最後までご覧いただきありがとうございました。
この記事は以上です。