親方
私が内装工事に携わって30年の月日が経ちました。
独立当初は苦労しましたが、いまでは自分でクロスを貼ることもほとんどなくなり、社員や外注さんに現場をお願いしています。
はるか昔の話ですが、私が見習いから独立した経験をもとに
- 準備するもの
- 独立に必要な資金
このようなことをお伝えしたいと思います。
クロス職人の独立で準備するもの
まずはじめに、独立するには予想以上の資金が必要だったという印象があります。
私の場合、師匠に不幸があり、自分が考えていた時期より独立が早くなってしまいました。
ですので、ずいぶん慌てた事を覚えています。
弟子、見習いのうちは必要なかった道具が必要になりますので思った以上にお金がかかります。
クロス職人に必要な道具
独立するには最低これだけは必要だという道具を挙げてみます。
- クロスの糊付け機
- 糊をまぜる撹拌機
- 脚立(3尺×2脚)その他5尺、7尺など数種類
- 足場板(スライドステージ)
- クロス施工用の工具
- パテ用の工具
- 電動工具(電動ドライバ、照明、電源リールなど)
- バケツやスポンジなどの備品
最低このぐらいは必要になります。
金額にすると¥500,000~¥700,000ではないでしょうか。
その他にも、移動用の車も大きな資金が必要になります。
初期費用を出来るだけ抑えたいという方はこちらの記事もどうぞ。
【おすすめ】クロス屋が揃えたい道具!独立前に計画しよう道具以外の準備
道具以外の準備は以下の通りです
- 名刺
- 屋号(〇〇内装のような名前)
- 開業届
- 仕事が安定するまでの生活費
ひとつずつ見ていくと
名刺・屋号
独立すると作業以外に営業も必要になります。
仕事を探さないと収入はありません。
なので、営業のための「名刺」や「屋号」も準備する必要があります。
開業届
開業届は義務ではありませんが、いろいろ便利なので出しておいた方が良いです。
例えば
- 節税効果の高い青色申告を行える
- 赤字を繰り越せる
- 屋号で銀行口座をつくれる
その他にも出しておけば資金繰りなどでも役に立ちます。
自分で届けるのが面倒なら「開業 freee」を使うと便利で簡単です。
安定するまでの生活費
独立直後は仕事が無いと思って準備するべきでしょう。
独立後の半年~1年間は安定しない場合がありますので、その間の生活費も必要です。
こういう見えない経費が結構かかりますので、独立のためにの資金には余裕が必要です。
その他にも「友達」や「知り合い」に直接仕事を依頼されるかもしれません。
そんな「元請け」の仕事が入ったときのために準備しときたいものがあります。
そのあたりは【クロスの一人親方】これだけは準備したい元請けをするのに必要なものをご覧ください。
【クロスの一人親方】これだけは準備したい元請けをするのに必要なもの結局、独立資金はいくら必要なのか?
それでは、実際にはどのくらいの独立資金が必要なのか考えていきます。
私の場合200万円ほどの貯金がありましたが、上に書いた通り「道具」や「車」その他もろもろで、余裕が無かったのを覚えています。
もし私が、これから独立を考えるのであれば、最低でも300万円くらいの開業資金が欲しいと思います。
自信が無いという方は、さらに自己資金を用意すると安心できると思います。
糊付け機械や車なんかは中古でも良いという方は、もう少し抑える事ができるでしょう。
最低限の資金で開業するなら、色んな情報を集めて下さい。/>
事業資金を調達する方法
お勧め出来ませんが、自己資金がない状態で独立する場合は借入するしかありません。
事業資金の借り入れは、銀行や日本政策金融公庫が一般的ですが、開業資金の借り入れは実績がないと厳しいと思いますので、コツコツ資金を貯蓄しておく必要があります。
とはいえ、諸事情もあると思いますので、一応、個人事業主が資金調達できる可能性があるリンクを掲載しておきます。
このあたりが一般的な資金調達先です。
繰り返しですが、出来る限り自己資金を蓄えてから独立してください。
クロス職人が独立するときに必要なものは、この記事で紹介した「道具」や「独立資金」だけではありません。
これ以外にも必須なものがありますので、知りたい方は下記関連記事をご覧ください。
【独立するには何がいる?】クロス屋の道具以外に必要なもの教えますまとめ
クロス職人が独立開業するのに必要な金額を紹介しました。
最後に分かりやすくまとめておきます。
- 道具の資金が必要
- 道具以外にも準備が必要
- 当面の生活費が必要
できれば300万円くらいあると良いのかなと思います。
という事でこの記事は以上です。
ちなみに、創業融資をお考えならMRFがおすすめです。
おすすめ記事:個人事業主でも無料でできるキャッシュレス導入