親方
クロス職人の皆さん「単価」安くないですか?
先日クロス屋仲間と「単価上げる方法」について話していました。
初めに結論を言うと「安い仕事を請けない」という事で最終的に話は落ち着きました。
とはいえ、「安い仕事でも断ってしまうと今後の仕事が無くなる」という不安がある方も多いのではないでしょうか。
ただ・・・「本当にそうでしょうか?」…。
もしかしたら、あなたの思い込みかもしれません…。
ということで、この記事では「クロス職人が単価を上げる方法」について考えてみたいと思います。
単価の安い仕事を請けるデメリット
ぶっちゃけた話になりますが、事実として案件や、職人によって「単価」は様々です。
例えば・・・
- Aさん=日当25000円
- Bさん=日当15000円
- Cさん=800円/㎡
- Dさん=400円/㎡
こんな感じです。
これは何もクロス職人に限った話ではなく、建築職人全般に言えることではないでしょうか。
こういうと「皆んな我慢しているんだから仕方無いか」と考える方もいるかも知れません。
しかしちょっと待ってください。
例えばいつもの単価より「100円」高いとしたらどうでしょうか。
100㎡で1万円、1000㎡で10万円もの違いが出てきます。
仕事が早いクロス屋さんなら年間で100万円以上も所得が変わってしまいます。
つまり、単価の安い仕事を請ける最大のデメリットは「儲からない・稼げない」ことなのです。
これ以外にもまだあります。
- 安い単価でも文句を言わない職人だと思われる
- 一旦下げた単価はなかなか上がらない
- 安い仕事ばかり回ってくる
結局のところクロス職人は「単価」が収入に直結しますので、安い単価の仕事を請ける事は「自分を安売りしている」という事になるのです。
単価を上げると仕事は無くなるのか?
もしあなたが「単価を上げたい」と考えているなら、迷わず単価交渉をするべきだと言えます。
なぜなら、自分の頭の中で考えているだけでは単価が上がることは無いからです。
さらに、単価交渉の結果仕事がなくなったとしてもあなたの事を必要としてる業者やお客さんは必ず見つかります。
捨てる神あれば拾う神ありという訳です。
もし、今後の仕事が不安なら次の記事をご覧ください。
【おすすめ】建築職人に人気のマッチングサービス!仕事を探すならこれ
ざっくり言うと建築のマッチングサイトに登録して仕事を探すのですが、中身については本文中で詳しく解説しています。
ちなみに、記事で紹介しているマッチングサイトでは単価設定はあなた次第です。
なお、「安い仕事を断ると仕事がなくなるのか?」について言えば・・・決してそんなことはありません。
これは私自身の経験から言えることですが、値切ってくるお客さんは支払いも悪い傾向にあります。
勿論、支払いが悪い客ばかりではありませんが、「安い上に支払いが悪い顧客」は百害あって一利なしです。
ぶっちゃけ消耗するばかりです。
それよりも、高単価で支払いもキッチリしている顧客を見つける方が自分自身のためになります。
高単価に見合うクロス屋になろう
単価の良い仕事をするなら、自分自身を磨く必要があります。
実際のところ、高単価の仕事がしたいクロス屋さんは山のようにいますし、誰だって少しでも良い単価で仕事がしたいと思うのは当然のことです。
私には下請けのクロス屋さんがいますので、「こんなクロス屋さんなら単価を上げたい」と感じる点を挙げてみます。
- 仕事が丁寧
- 現場が綺麗
- 顧客からの評判がいい
- こまめに連絡をくれる
- 自分で判断してくれて手が掛からない
なかでも、私(請け元)の代わりに状況判断してくれるクロス屋さんはかなり重宝します。
そんなクロス屋さんには高い単価を払ってもずっと仕事をお願いしたいと感じます。
「仕事が綺麗なら他のことはどうでも良い」
こんな考えでは進歩がありませんし、そんなクロス屋さんは大勢います。
つまり、綺麗な仕事は当然のことで、「プラスα」がないと高単価な仕事にはありつけないのかも知れません。
高単価のクロス屋さんには、それなりの理由があるものです。
ちなみに、誰だって「手直し・補修」は避けては通れません。
やり直しが出た場合には迅速に対応することで、「信用」を得ることが出来ます。
ですので、補修や手直しが出た時にはチャンスだと考え、できるだけ迅速に行動することをお勧めします。
まとめ
最後までご覧いただきありがとうございます。
この記事では「クロス屋が単価を上げる方法」について考察しました。
とはいえ、かく言う私も若い頃は安い仕事も随分引き請けて来ました。
しかし、今だから言えることですが、安い単価の仕事に意味はありません。
自分が消耗し、無駄に労力を浪費するだけです。
低単価の案件ばかり請けていては「その日暮らしのクロス屋」になりかねませんので、職人不足の今だからこそ断る力を磨いてください。
こんな感じでこの記事は以上です。