親方
壁紙工事は丁寧に施工すれば綺麗に仕上ります。
壁紙・クロスに関わる仕事をしていると…
「リフォームと新築どちらが難しいの?」
…という質問をよく受けます。
リフォーム(壁紙の張替え)への不安からだと思います。
とはいえ、プロである以上は「難しいから失敗した」なんて言い訳は出来ません。
ということで、この記事では「壁紙の張替え」で失敗しないための知識を紹介しようと思います。
壁紙の施工、新築と張替えの違い
新築と張替えでは壁紙施工の違いや「難易度」に違いがあるのでしょうか?
結論から言うと「張り替え」の方が難しと感じています。
それぞれの場合で考えてみます。
新築の壁紙工事
新築に壁紙を貼る場合にはパテ処理がスタートになります。
新築の壁紙を貼る流れを書くと以下のようになります。
- 石膏ボードや合板の継ぎ目をパテ処理
- ペーパー処理や出ているビスを沈めて平坦な下地を作る
- 壁紙を貼る
大まかに書きましたが、このような流れで壁紙を施工します。
リフォーム(張替え)の壁紙工事
壁紙を張替える時の流れ
- 既存壁紙を剥がす
- パテ処理・ペーパー処理で平坦な下地を作る
- 壁紙を貼る
比べると分かりますが、大きな違いは「新品の下地」なのかということです。
この部分がリフォーム(張替え)が難しいと言われる事に繋がります。
壁紙の張り替えが難しいと言われる理由
壁紙の張替えは、既存の下地が見えない事に難しさがあります。
壁紙を剥がすと「裏紙」という裏打ち材が残ります。
要するに…
裏紙が表面に残る事でその下にある下地を目視で確認する事が出来ません。
言いかえれば、1回目に施工した職人さんのパテを信用して壁紙を張るという事になります。
仮に適切なパテ処理がされていたとしても「経年劣化」でパテが割れていたり「釘」が緩み浮き上がってる場合もあります。
完成後にそれらの下地を指摘されれば…
「張替えた職人の腕が悪いのではないか?」
…という事に繋がります。
壁紙のリフォーム(張替え)で気を付けるのは下地
新築との違いを書きましたが「新築」だろうが「リフォーム」だろうが壁紙の施工法に変わりはありません。
結論を言うと下地をしっかり作れば「新築」みたいに綺麗に仕上がります。
それでは、裏紙で見えない下地を綺麗に処理するにはどうしたら良いのでしょうか?
簡単に出来る方法を紹介します。
張替え下地の作り方
裏紙で見えない下地を綺麗に作るにはどうすれば良いのでしょうか?
そのカギは、剥がす前の壁紙にあります。
剥がす前の壁紙をチェック
壁紙を剥がす前に「凹凸」や「パテ割れ」している部分に目印を付けていきます。
※見落としが無いよう入念にチェックする事が大事です。
目印の付け方はというと…
「どうせ剥がしてしまう壁紙」なのでハッキリ分かるように既存壁紙に直接マジックで書きこみます。
さらに、マジック部分を剥がす時に「鉛筆」で裏紙の上に印を書き換えます。
たったこれだけで、既存の壁紙を剥がした後でもどの部分に問題があったのか一目瞭然です。
印の部分をパテ処理やペーパーがけで平滑にすれば「下地の問題」はほとんど解決出来ます。
下地が綺麗に完成すれば当然壁紙の仕上がりも綺麗です。
まとめ
壁紙のリフォーム(張替え)の際には、下地のチェックを心がける事で問題が解決できます。
最後にもう一度、壁紙を張替える時の流れを書きます。
- 既存の壁紙を入念にチェックする
- 既存の壁紙を剥がす
- パテ処理・ペーパー処理で平坦な下地を作る
- 壁紙を張る
このような順番を守る事で、新築、リフォーム関係なく綺麗な仕上がりになるはずです。
という事でこの記事は以上です。
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