親方
クロス職人をしてるけど仕事がない。
…なぜだろう?
「自分の腕がわるいのか?」
「性格に問題があるのか?」
…どうすれば安定して仕事が取れるんだろう?
果たしてクロス屋を続けて大丈夫なのだろうか?..これからどうしたらいいんだろう…。
この記事ではこういった疑問に焦点をあててみます。
この記事を書いている私は、クロス職人歴30年ほどのベテランと言われる年齢。
最近は忙しく新規のお仕事は請けていないのですが、稼いでる時期は若気の至りで「捌ききれないほどの仕事」を受注していました。
もちろん最初から仕事が沢山あった訳ではなく、独立当初は月の収入も少なく、暇を持て余している時期も長かったと思います。
月収が低くてもいいのですが、将来を考えたら不安になるし、できれば仕事がありすぎて困る状態を目指す方が良いと思います。
というわけで今回は「忙しいクロス職人を目指すためにやるべきこと」を解説していきます。
親方
仕事がないクロス職人がやるべき3つのこと
クロス職人に限らず「仕事が無い」と言う人は、仕事が入る仕組みが機能していない傾向にあります。
分かりやすく、解決する結論からいうと「仕事が入ってくる仕組みを作る」ことが大事です。
その方法はさまざまですが、避けて通れないのは宣伝。…つまり自分の売り込みです。
宣伝しないと仕事なんて入ってくるはずありません。
親方
宣伝と言っても、面識のない会社に飛び込みで営業するようなやり方は今の時代には合わないかもしれません。
というか、飛び込み営業できるような人は「仕事に困る」事はありませんよね。
では、宣伝はどのような方法があるのでしょうか。
宣伝には大きく分けて2つの方法があります。
- 誰かに宣伝してもらう
- 自分で宣伝する
ひとつずつ見ていきます。
誰かに宣伝してもらう
誰かに宣伝してもらうというと他力本願に思えるかもですが、自分の事を誰も知られなければ仕事なんてある訳ありません。
あなたがどれだけ腕の良い職人だとしても「宣伝無しでは無人島でコーヒーを売る」ような状態です。
誰もいない所で商売しても決して売れることはありません。
そして…もっとも簡単に宣伝する方法は「誰かに宣伝してもらう」ことです。
以下の通りです。
- その① 友人に声をかけ宣伝してもらう
- その② 親や親族のコネをつかう
- その③ 親しい仕事仲間に宣伝してもらう
順番に見ていきます。
その①:友人に声をかけ宣伝してもらう
まずは「友人・知人」に声をかけ宣伝して貰うべきです。
友人・知人であれば信頼関係が出来ているので、案件がある場合は優先的に紹介して貰いやすいです。
いますぐ直接の仕事が無いにしろ、頭に入れてもらうことで「紹介の紹介」といった宣伝効果が期待できます。
その②:親や親族のコネをつかう
親や親族も「友人・知人」に近いのですが、宣伝効果はどちらかというと親や親族の方が高いです。
理由は簡単で年齢層の問題にあります。
友達がマイホームを考える年代なら別ですが、同世代ではクロス・壁紙の案件に関わるような人間関係が少ないと思われます。
その点、人生経験が豊富な「親や親族」なら近所のリフォーム動向にも詳しく、仕事が無いことを気にかけてくれる感情の大きさにも差があります。
親方
なので、相談すれば積極的に「仕事」を探してくれるはずです。
その③:親しい仕事仲間に宣伝してもらう
親しい仕事仲間は同業者のはずなので仕事にありつくには1番確実な方法です。
あなたの師匠・親方に相談するのも良いですし…面識がある仕事仲間に
「仕事を紹介してほしい」
と聞いてみることで仕事に結びつくはずです。
「仕事を紹介してもらうのはプライドが許さない」
…と言う方もいるかもですが、仕事が無いならプライドを捨てて宣伝してもらうことも必要です。
自分で宣伝する
話は少し逸れますが、世の中「CM」で溢れています。
TV番組でも企業が宣伝のためにスポンサーになりますよね。…視聴率の高い番組の広告料金は破格の値段です。
なのでTV局は視聴率を上げるために熾烈な競争をしています。
つまり「宣伝」にはそれだけの価値があるということになります。
生き残るためには大手企業でさえも「宣伝している」という訳です。
この考え方は個人の職人でも全く同じです。
要するに、忙しい職人さんは自分を売り込む宣伝が上手く、宣伝しない職人さんは仕事が無いという構図です。
では、自分の宣伝が苦手な人はどうすれば良いのでしょうか?…。
今の時代なら答えは簡単です。
インターネットで仕事をさがす
総務省の発表だとスマホやタブレットの保有率が2016年時点で56.8%、モバイル端末全体だと83.6%になっています。
この数値は今後ますます上昇すると予想されていますので、今の時代では誰もがかんたんに、身近にインターネットを利用する時代だといえます。
これによりインターネットでの仕事はますます拡大しますので、地域の店舗がそうであったように、工務店や内装工事店も必ず影響を受けると思われます。
簡単に言うと、そのうちインターネットで職人を探す時代がきますよということ。
たとえば
それとリフォーム(塗り替え等)
大和とか積水とかに頼むと130万は取られる。職人に直接頼めば80万とかで出来る。
直接職人に頼んだ方が安い上に丁寧にやってくれるぞ。— りんにゃん@日本はクソ (@sadona_batoga) December 20, 2016
職人に直接リフォームを頼むと安いと聞いたので、大工さんにリフォームを… https://t.co/2MnI5miL7P
— リフォームニュース (@reformnews1) September 24, 2017
こんなツイートも良く見かけます。
そのうちと言いましたが、その流れはすでに始まっていて、中間業者が淘汰されるのは時間の問題かもしれません。
そんなインターネットを使って仕事を探したいという方は次の記事もどうぞ。
【職人の営業】仕事がないならネットを使え!クラフトバンクで簡単に見つける時代自分で情報を発信する
自分で情報を発信するには「ホームページ」「ブログ」「SNS」のようなツールが有効です。
このブログをあなたが見ているように、私の発信する情報はあなたに届きました。
あなたも自分で情報を発信すれば必ず誰かの目に届きます。
つまり、自分の宣伝をすれば必ず仕事やお客さんが見つかります。
クロス屋さんを探している人はあなたが思うより遥かに多いのです。
私も若い頃に自分でホームページを作り集客したおかげで今があります。
下記の記事では情報を発信する具体的な方法を書いていますので、知りたいという方はどうぞご覧ください。
【集客を考える】クロス屋さんこそ情報発信が必要な理由と具体的な方法仕事に困らないクロス職人の特徴とは
これまでは「宣伝」について説明しましたが、クロス職人として1番大事なことは「宣伝」よりも「評判」です。
評判が良いだけで自然に噂が広がり仕事が舞い込みます。
つまり、評判を上げる事が1番の宣伝効果だということです。
ここではその辺りを深堀します。
前提として「評判」が悪いと仕事はありません。
- 腕が悪い
- 性格が悪い
- 仕事への態度が悪い
このような評判は、あっという間に広がりますよね。
人間は人の噂が大好きです。
なので…評判を上げないと仕事が切れてしまいます。
評判を上げる方法はと言うと…
「仕事に真面目で、納期を守り、連絡がスムーズで、しっかり仕事をこなす」ことが大切です。
抽象的な表現ですが、要するに”信頼して仕事を頼める人”ですね
私の場合、いまでは仕事を発注する側なので特に感じるのは、いつでもすぐに連絡が取れる職人さんは重宝します。
逆に、絶対にダメだと思うのは適当に仕事をする人。
適当な仕事を続けると仕事を無くす
仕事を依頼する側になって気づいたのですが、世の中には適当に仕事をする人が結構多いです。
「この人は適当にやるタイプなんだな」と思ったことが何度もあります。
当然ですが、次の依頼はありません。
仕事が綺麗だとか丁寧なのはクロス職人なら当たり前のことですが、手抜きを感じるような内容だと信用を持てなくなってしまいます。
1回でも信頼を失うと、回復するのはかなり難しく基本的に回復しないと考えたほうが良いです。
一生懸命な人は信頼できる
納期に間に合わないにも拘らず「朝遅く、帰りが早い人」には真剣さを感じません。
充分な工期があったにも拘らず、自分の都合で納期に遅れるようでは自ら仕事を減らしているのと同じです。
残業してでも納期を守る姿勢には発注者も信頼を持てるのではないでしょうか。
まとめ
仕事がないクロス職人は絶対にやるべき3つのこととして記事にしました。
この記事のポイントをまとめると
- 誰かに宣伝してもらう
- 自分で宣伝する
- 自分の評判を上げる
ということになります。
仕事がないのは誰もが通る道だと考え、仕事を探す努力をして良い仕事を見つけてください。
最後になりますが、クロス屋さんが目指すべき最終段階は「経営者」ではないでしょうか?
という事でこの記事は以上です。
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