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【クロス職人の問題】手間請けと元請けのどちらがいいのか?

クロス職人「下請け」「元請け」

親方

手間請けと元請けの収入の違いを私の実例で公開します

クロス職人だと「手間請け」「元請け」と、大きく分けて2通りの案件受注方法があります。

そこで一番気になるのは2つを比べた時の「収入」ではないでしょうか。

「実際どっちが儲かるの?」

「クロス屋の元請けって稼げるの?」

こんな疑問もあるのではないでしょうか。

ということで、この記事では下記の内容をお伝えしたいと思います。

  • 「下請け」「元請け」の利益
  • 「元請け」のメリット・デメリット
  • 実際のところどちらが稼げるのか

この記事を書いてる私は「手間請け」のクロス職人を経て、現在では「元請け」の仕事しか受注していません。

「手間請け」「元請け」どちらも経験していますので記事の信憑性はあると思います。

クロス職人が元請けで受注した時の利益

元請けの利益

「下請け」「元請け」の利益の差を書く前に素朴な疑問として「稼げるのか?」という方もいると思いますので結論からいいます。

私の実例では、元請けの方が稼げると断言できます。

一目で分かるよう具体的な数字で見ていきます。

【案件】400㎡のクロス貼替工事の場合

具体的な数字を400㎡のクロス貼替で説明します。

手間請けの場合

  • 400㎡×手間賃(450円)=180,000円

工賃は地域によって違いますが、このような計算方法が一般的です。

原価は糊、パテ、副資材、移動経費で30,000円ほど必要なので、純利益150,000

元請けの場合

  • 材料費(1000番)440m×300円=132,000円
  • 施工賃(手間賃)400㎡×500円=200,000円
  • 諸経費(利益含)400㎡×200円=80,000円

元請けの場合は「材料費」「施工賃」「諸経費」として見積ります。

なお「材料費」「施工賃」「諸経費」に決まりはないので、それぞれ自分の単価で受注することができます。

原価は手間請けで算出した30,000円+壁紙代(132,000円程度)なので、純利益250,000円となります。

ちょっとまとめます。

手間請けと元請けの利益

  • 条件:400㎡のクロス貼替工事
  • 手間請けの場合=150,000円(工賃のみ)
  • 元請けの場合=250,000円(工賃+利益)

このように、元請けで仕事をすると「工賃」以外に「利益」を生むことが出来ます。

ただし、「廃材処理費」「養生費」「打合せ」「見積書の作成」が必要になります。

なので、上記の計算方法なら実際の純利益はもう少し低くなるのではないでしょうか。

あくまでも単価次第になりますので、最低このくらい利益の差があるということです。

詳しい「項目」が知りたい方は見積りの作り方を解説した記事をどうぞ

クロス工事、見積書の作り方【クロス工事の見積書】作り方や注意点・内訳を紹介します

元請けのメリット・デメリット

元請けのメリット

元請けの仕事が稼げるというのは説明の通りですが、それぞれメリット・デメリットがあるのも事実です。

まずはメリットを見ていきます。

元請けのメリット

  • 下請けよりは稼げる
  • 仕事量を調整できるので身体が楽

大きくいうとこの2点です。

違いを体感するためには、小さな案件で良いから仕事を受けてみることだろうと思います。

やってみないと実感できないし「稼ごう」と思ってるのなら元請けの仕事は避けて通ることは出来ないので。

繰り返しですが、同じ作業量なら「元請け」の方が利益が大きいです。

具体的に「元請け」の仕事を増やす方法は「建築職人マッチングサイト」に登録するのが手っ取り早いです。

詳しくは関連記事をどうぞ。

職人のマッチングサイト【おすすめ】建築職人に人気のマッチングサービス!仕事を探すならこれ

元請けのデメリット

デメリットは以下のようなものが考えられます。

  • 打合せや見積りが必要
  • 現場の管理が必要

利益が大きい分「打合せ」「見積書」が必要です。

逆に考えれば「打合せ」「見積書」で利益が出せるとも言えます。

この作業を面倒だと考えてしまうと「下請け」から抜け出すことはできないので、稼ぐためには必要な作業だと割り切った方が良いかもです。

もう1点は現場の管理ですが、ゴミ処理や養生などがあげられます。

考え方としては、これも収益をあげるためだと割り切る必要があります。

実際のところどちらが稼げるのか?

元請けは稼げるのか

下請けの場合「稼げる案件」ばかり受注できれば収益はあがります。

しかし、あくまでも自分が作業した対価としての収入なので「利益」とはいえないかもです。

さらに、年齢によって作業量も変わってきます。

一方、「元請け」では対価以外の「利益」が見込めますので効率が良いのも事実です。

とはいえ、一人親方で「元請け」となると見積りや打ち合わせにかかる時間が必要です。

結局、時間が足りず稼げないということにもなり兼ねないので、弟子やスタッフを雇う必要があるかもしれません。

※弟子については下記の記事もどうぞ。

【クロス職人】弟子を取るタイミングや事業拡大の方法

事業拡大【弟子】クロス職人が見習いを取るタイミングや事業拡大の方法

最終的な結論は「下請け」を受注しつつ「元請け」へシフトしていく。

これがベストだと思います。

どちらが稼げるかという2択なら「元請け」となりますが、いきなり変えるのは無理なので練習しながらでOKだと思います。

「元請け」を本格的に目指すなら下記の記事もどうぞ

【クロスの一人親方】これだけは準備したい元請けをするのに必要なもの

必要な物【クロスの一人親方】これだけは準備したい元請けをするのに必要なもの

まとめ

手間請けと元請けの収入の違いを具体的に公開すると、年間で200万円くらいではないでしょうか。

しかし、やり方次第でこの金額はいくらでも変えることは可能です。

私の場合、いまはほとんど「クロスの施工」はしていません。

従業員や外注さんに施工を任せています。

今後ますますお客様と直接取引する「クロス職人」の需要が増えると思いますので、少しでも「元請け」にシフトしていくと良いのではないでしょうか。

という事でこの記事は以上です。

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