親方
壁紙を貼る上で「割り付け」は非常に重要です
壁紙を貼る際に知っておきたい「割り付け方法」について記事にします。
私は仕事柄なのか、お店や公共施設に入ると…ついつい壁紙を眺めて、継ぎ目(ジョイント)を探してしまいます。
すると…
「えっ! こんな所で継いでるの?」
このような、オモシロ割り付けで施工された壁紙に出くわします。
人の仕事をどうこう言うつもりはありませんが…
もし、「壁紙の割り付け方法を知りたい」という方がネット検索した時にお伝えできるよう…
また、私自身の備忘録として「壁紙の割り付け方法」を残しておきます。
壁紙は美しく割り付ける
前提として、壁紙(クロス)には決まった横幅があります。
日本製の壁紙は「92cm幅」が主流だと思いますが、海外の輸入壁紙では「50cm幅」くらいの壁紙など様々な物があります。
ただし、壁紙の割り付けは「壁紙の横幅」を基準にしますので、使用する壁紙の横幅をチェックする必要があります。
その辺りを踏まえて
- 均等に割り付ける
- ドアなどを考えて割り付ける
- 照明の位置を考えて割り付ける
このような割り付けの考え方がありますので、一つずつ紹介していきます。
壁紙を均等に割り付ける
壁だけがクロス貼りなら話は別ですが「天井・壁」どちらにも壁紙(クロス)を貼るなら割り付けの基準は天井になります。
結論を言うと「天井のジョイント」と「壁のジョイント」を揃えるように割り付けをします。
要するに、特別な理由が無ければ「天井の均等割り」で割り付けが完成します。
こんな感じです。
これは天井の均等割りですが、同時に、壁の割り付けも完成したという事になります。
ちなみに、こんな感じです。
天井と壁の継ぎ目(ジョイント)が揃った仕上りは、壁紙を貼ってすぐに評価されることはないかも知れませんが、経年劣化した壁紙の継ぎ目が目立ち始めたときに、クロス屋さんの技術力や知識・経験値を感じます。
ダメな例も参考図で紹介しておきます。
ダメな割り付け
この参考図のどこが駄目なのかと言うと
- 天井と壁のジョイントがズレている
- 入隅付近に幅の小さな壁紙がある
この辺りです。
繰り返しですが、壁紙を貼った直後ではジョイントが目立たないので、気になる事も無いと思いますが、経年劣化でジョイントが目立ち始めると見苦しいですよね。
また、柄のある壁紙を使う時にも狭い幅のジョイントが出来ないような割り付けが必要です。
入墨付近に横幅の小さな壁紙を使うのは避けたいところです。
次に、均等割り以外の割り付けパターンを見てみます。
ドアなどを考えて割り付ける
お部屋に壁紙を貼る時に避けられないのが「ドア」ですが、ドアの横に狭い幅の壁紙が来ないよう割り付けに注意する必要があります。
参考図をどうぞ
このように、ドアを考えて割り付けすると壁紙がツギハギみたいな施工になりません。
無地の壁紙なら細かく切り分けても気にならないかも知れませんが、柄のある壁紙を貼る時にはこのように割り付けると仕上りが綺麗です。
ぶっちゃけて言うと、壁紙を貼る前(割り付け時点)で既に仕上りの美しさは決まっていると言っても過言ではありません。
照明の位置を考えて割り付ける
新築の住宅などに壁紙を貼る場合は「照明の位置」を気にかけてください。
シーリングライトのような照明は、お部屋のセンターに配置されますので壁紙の継ぎ目もセンターに来ると仕上がりが綺麗です。
とはいえ、センターで割り付けすると「入隅付近に幅が狭い継ぎ目が出来てしまう」ような場合は、照明をまたぐように割り付ければOKです。
参考図をどうぞ
以上が割り付けの基本的な考え方になります。
余談ですが、私が弟子の頃は、継ぎ目(ジョイント)が目立つ「織物」の壁紙などがまだまだ一般的に使われていました。
なので、継ぎ目の位置、つまり「割り付け」にはとても敏感だったと言えます。
最近でこそ、ジョイントが目立たないビニールクロスが主流で「割り付け」を気にしないクロス屋さんもいますが、時代は回ると言いますので綺麗な「割り付け方法」を知っておいても損しないですよね。
まとめ
最後までご覧いただきありがとうございます。
今回は「壁紙の割り付け」についてお話ししました。
最後にもう一度割り付けのポイントを紹介します。
- 割り付けの基本は天井の均等割り
- ドアなどがある場合はツギハギにならないよう割り付けする
- 柄のある壁紙を貼る時には、入隅に小さな幅が来ないよう気を付ける
こんな感じです。
という事でこの記事は以上になります。
ちなみに、墨出しに使うはレーザー「VOICE」がおすすめです。
詳しくは関連記事をどうぞ
【VOICE 5ライン グリーンレーザー墨出し器】おすすめ口コミレビュー
おすすめ記事:個人事業主でも無料でできるキャッシュレス導入